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女神の乳房 第3話

2008/03/11 21:50 

昼下がりの浮気妻

「ふうっ」
 大きく息を吐いて、裕美子はソファーに身体を沈めた。貴彦の恋人の美登里に会い、三人で会話を楽しんで自宅に帰ってきたところだ。
(なかなか良い女性だったわ)
 美登里の姿を思い返した。
 第一印象は、大きい、だった。身長は百七十センチ近くあるらしく、背と同じように手も足も長い。小麦色の肌に黄色いスーツが良く似合っていた。ショートカットでパッチリした二重まぶたに、厚い唇。働く女性らしく、化粧も薄い。すでに美登里の薬指には、貴彦が贈ったというリングが輝いていた。
「ああいう人をグラマーって言うのよね……。羨ましい」
 裕美子はひとりごちた。
 同性には評価が厳しくなりがちだが、落ち着いた静かな話し方は非常に好感がもてたし、控えめな態度の中にも、貴彦と結婚したいという思いが切実に感じられた。
 ソファーに横になって手足を大きく伸ばした。久しぶりに味わう心地よい疲れとともに、睡魔が裕美子を誘惑する。包まれるような感触の中、その誘惑に彼女は身を任せた……。



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テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

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