再開しますと宣言しながら、早くも1年が過ぎてしまいました。近日中には新シリーズを始めます。
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蜜壷の中で蠢く大蛇が毒を吐き散らす。
「俺もコイツには、ちょっとした自信があるんだ」
男はかき回すように肉棒をゆっくり動かす。
確かに太く、硬い。それを男は自慢しているようだが、貴和子にとっては異物以外の何ものでもないのだ。
「アッ……う……ん……」
擦られるような痛みと未体験の異物感に、彼女は声を漏らした。
「おっ、奥さんさっそく感じてきたようだな。思ったとおり感度のいい身体じゃねえか。俺の目に狂いはなかったわけだ。ヒッ、ヒッ……」
貴和子の呻き声を嬌声だと思い込んだ男は、気分を良くしたようだった。
べとついた手のひらで彼女のわき腹をまさぐり、唾液をたっぷり含んだ舌先を白い背中に這わす。
――こんな……、汚らわしい……
少しでも蹂躙から逃れようと、貴和子は腰を動かし首を振った。
「へえぇ……、けっこう積極的なんだな、奥さんよォ。見かけによらず、なかなかの好き者ってわけかぁ」
「ち、違います……」
小さいながらも、はっきりした声で貴和子は否定した。例え手前勝手な解釈であろうとも、こんな野獣のような男の性技に反応しているとは思われたくない。
「ほう、どう違うんだい? こんなに濡れて、腰まで振ってよ。ええ? 淑女の仮面を被った娼婦じゃないのか、あんた?」
そう言いながら、男は貴和子の乳房を鷲掴みにした。
「んん……、くぅ……!」
痛みのあまり、貴和子の口から声が出た。彼女にとっては、皮膚をつねられているような感触しかない。
「ほらほら、そんなにイイのかよ、奥さん……」
「違う、違うわ」
先ほどより強い調子で否定した。そんなふうに思われているだけで、鳥肌が立つほど不快で、情けなかった。
「ふん、まあいいさ。その強情さもどこまで続くかお楽しみだ。コイツにかかっちゃ十五分と持つまいがな」
ウエストのくびれにしっかり手をかけ、男は硬直を引き抜きにかかった。挿入時と同じような痛みが、貴和子の下腹部を貫いた……。
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十字架上の貴婦人 | Comment(14) | Trackback(3) | Top ▲
張りつめていた鎖が緩み、貴和子は廉恥極まる大開脚ポーズから解放された。
続いて天井も唸り声を上げ、歯車が逆回転を開始する。吊られていた手首が楽になり、脚と同じく鎖が弛み始めた。
引きちぎられそうな痛みから逃れた貴和子を、木製の台から下ろすために男が抱きかかえた。
ボディビルダーのごとく膨れた胸筋と、咽ぶ彼女の乳房が触れ合った。さらに敏感な柔肌が、怒張した男根の質感を捉えた刹那、鋭い電流が貴和子の肉体を貫いた。
「ああ……」
床にへたり込んでしまいたいが、そこまで鎖は緩められていない。最初の体勢に戻っただけだ。緊迫していた全身の筋肉が痺れ、乳房を隠すことも繁みを覆うこともできないのだ。
「さあ、奥さん」
背後に回った男は、貴和子のヒップを撫で回す。
ついに最後のものが奪われようとしている。この異様な空間に拉致された時から覚悟はしていたが、脳天を割られるような衝撃があった。
「いやっ!」
再び指先が亀裂を這った。
「準備は良さそうだな」
貴和子の濡れぐあいを確かめた男は、満足したように呟いた。ヒップの肉を掴み、柔らかく揉むように割った。
――あなた、ごめんなさい……
もう逃げることはできないのだ。
空虚になりかけた脳裏に、愛しい夫の笑顔が浮かぶ。
平和な日常に慣れきっていた貴和子。その中のわずかな不注意を悪魔に付け込まれ、取り返しのつかない結果を招いてしまったのだ。この惨めな姿を見られているようで、彼女は思い切って夫の映像をかき消した。
「さあ、いくぜ。奥さん」
力なく立つ貴和子の背後から、無骨な手がウエストを掴んだ。鋼鉄のような棒が、柔肉に突き立った。
「ぐううっ……」
蜜壷を裂くような勢いで入ってきた怒張に、貴和子は悲鳴にも似た声を上げた。
生理的な反応だけで泉は潤っているが、肝心の彼女の心が開かれていない。夫を受け入れるときのような快感にはほど遠く、むしろ傷みを覚えるほどだ。
「おおっ、いいぜ、奥さん!」
悦びの雄叫びを上げながら、男は貴和子のヒップに平手打ちを放った。肉のひしゃげるような音が、萎えた自尊心を粉砕していく。
――あなた……
貴和子の脳裏が絶望に支配された。
結婚して十年、守り続けてきた貞操が、最も理不尽な形で奪われてしまったのだ。
――どうしてわたしが……。なぜこんな目に……、何で? 何で――
堪えていた涙が流れ落ちる。
「どうだい、奥さん。本物の男の味は?」
悪魔は繰り返し貴和子のヒップを叩くのだった……。
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十字架上の貴婦人 | Comment(3) | Trackback(1) | Top ▲
邪悪な獣舌に、花びらの一枚一枚が執拗なまでしゃぶり尽くされ、悪魔の唾液と貴婦人の淫汁が生々しく溶け合った。自分の蜜が、太ももの内側を伝うのが、貴和子には分かった。
「あッ! あうッ……」
貴和子の女芯を隠している包皮に、悪魔の指先がかかる。意外なほど繊細な動きで、光沢ある紅玉を露出させた。
「ココも美しいんだ、奥さんみたいな美人は」
獣が舌なめずりするような調子で言う。
「もうやめて、お願い……。許して……下さい」
どうして自分が謝らなくてはいけないのか。そう思いながらも、貴和子には悪魔の一片の温情にすがるしかなかった。
「悲しそうな声を出すなよ、奥さん。悦ばせてやるからさあ」
男は卓上の燭台を手近に引き寄せ、貴和子の股座を炎に浮かび上がらせる。チリチリと恥毛が焦げる匂いが、彼女の嗅覚まで届いた。
「あ……、熱いっ! いや、やめてぇ……」
貴和子は首を振って悶えた。
内ももから秘所にかけてが、ヒリヒリと炙られるように痛い。淑女の切ない訴えも、悪魔の嘲笑にかき消された。
「こうするとあんたがもっと美しくなる。我慢しな、奥さん」
蝋燭の炎が、濡れた紅玉をさながら妖しい万華鏡のように彩る。盛り上がった赤いふちどりも、溢れた蜜で潤っていた。
「お、お願いっ! 熱い、熱いわ……」
思い切り身体を伸ばしてみるが、炎から逃れることはできない。じわじわと責めつけられ、貴和子の額から脂汗と一緒に恥辱の涙が頬を伝う。彼女の苦しみを表すように、小ぶりな乳房も小刻みに震えた。
「奥さん、もう抵抗しないって約束するかい?」
悪魔は燭台をかざし、貴和子の太ももに唇を這わせながら言った。
黒々した繁みが、すでに四分の一ほど焼かれている。エスカレートする男の要求にも、彼女はすぐには答えなかった。
「どうなんだい、ええ?」
「あああっ!」
肌を焦がすほどに炎が近づいた。再び恥毛が焼ける匂いが鼻を刺す。
「ううっ! します……、約束、します……。だから、お願い……」
貴和子は歯を食いしばって天を仰いだ。
理不尽な悪魔の脅迫に屈した自分が情けなく、その何倍もの恥辱が彼女に突き刺さった。
「よおし、さすがは賢夫人だ」
男は燭台をテーブルに戻すと、濡れたハンカチを貴和子の恥部に当てた。その冷たさが恵みの雨のようで、すうっと肌の熱が引いていった。
「しかし、あんたみたいないい女に懇願されるのも、たまんねえな」
爬虫類のような笑いが、貴和子の胸を抉った。
火炙りの拷問からは逃れたものの、彼女の精神はズタズタだった。
肉体的には、恥部の繁みが少し焼かれただけだが、激しい運動後のように身体はクタクタである。鼓動は昂ぶったままで、呼吸も乱れ喉も苦しい。
「じゃあ約束を果たしてもらうぜ」
悪魔の掛け声とともに、両側の壁が作動した……。
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