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金色の背徳 第5話

2009/02/05 21:40 

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 気だるい余韻に浸りながら、二人は全裸のままベッドに並んでいた。ようやく動悸も静まり、肌の火照りも消えつつあった。
「爺さんがこのままくたばってくれれば一番いいんだけどな……」
 枕元を探って煙草を取り出し、駿策は呟くように言った。心地よい疲労感が全身にくまなく行きわたっている。
「きっと上手くいくわ。歳の割りには頑丈そうだけど、もう足腰はガタガタよ。積年の無茶が祟ってるのよ」
「そう願いたいな」
 ライターを差し出す玲緒奈に煙草を近づけ、彼は旨そうに紫煙を吐き出した。
 日が落ちかけているのがカーテン越しに見えた。何度も利用しているホテルで、自宅から車で三十分ほどの位置にある。
 二人の計画の発端は七年前、玲緒奈が海原との結婚を決めたことがきっかけだった。駿策はその頃の情景を思い浮かべた……。


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テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

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