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女神の乳房 第20話

2008/04/08 17:41 


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 男の手がバスタオルを剥ぐと闇夜の蛍光とも思える裕美子の裸身が浮かび上がった。
 ほのかに匂いを放つ裸身。湿り気を帯びた熟女の肌が男の乾いた肌に触れる。男は唇を合わせたまま裕美子の身体を抱き上げた。軽々としたしぐさに逞しさを感じ、男の首に手を廻した。
 机の上の薄い明かりを頼りに、男は裕美子をベッドに降ろした。
「裕美子さん、ありがとう……」
 裕美子の髪を撫でながら言った。優しくいたわるような態度に、裕美子も恋人同士になったような気分にさせられていく。
(あなた……、ごめんなさい。この時間だけはあなたの妻ではなく、三十四歳の一人の女に戻らせて下さい。明日からはまた貞淑な妻でいますから……)
 夫に悪いと思いながらも裕美子は自分から男を抱き寄せ、その重みを受け止めた。
 久しく感じたことのない重量感だった。放たれた矢のように、彼女の気持ちは男へ向かってまっすぐに飛んで行くのだ……。
 


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テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

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