女神の乳房 第35話
逆三角形に描かれた繁みは、量はそれほど多くないのだが、その黒さが深さを感じさせる。
足首をつかんで、貴彦は裕美子の足を開いた。繁みに隠されていた花芯が恥ずかしそうに覗く。薄いピンクに彩られたそこは、生き物のように熱くうごめき、その潤いが熟女の芳香を発散させていた。
太ももの付根から繁みのはえぎわにそって彼の舌が動く。黒々とした繁みは、溢れ出た蜜と貴彦の唾液にまみれて妖しい光を放っていた。
(見られてる……。彼に見られてるんだわ……)
大きく開脚した自分の股間に義理の息子の顔があると思うだけで、熱いものがとめどなく流れ出ているのがわかった。
「あっ、あっ! ううっ!」
貴彦の舌は裕美子の真珠をすぐに探りあてた。唇で挟んで吸引すると、ドロドロと蜜が溢れ出し、太ももを伝ってシーツに吸い込まれていく。わずかに充血し、淡いピンク色に染まった真珠が隆起してきた。
「あなたのように美しい人は、こんなとこまでが美しいんだ……」
そう呟くと、貴彦は肉片を押し開き、その美しい部分を剥き出しにした。
「だめっ! は、恥ずかしいわぁ!」
包皮の取り除かれた真珠に舌が襲いかかって来た。すぼめた舌先で突かれると、スイッチがオンになったように裕美子の身体がガクンガクンと震えた。
「あっ、ああああっ……! いっ、いっ……、い、いっ!」
ホテルや裕美子のマンションと違ってアパートだ。声が洩れないようにと思って必死に指を噛んで堪えているが、どうしても嬌声が出てしまう。
「声が……、声が出ちゃう……」
泣きそうな裕美子の喘ぎに、
「大丈夫だよ。隣は留守のはずだしね。下の階にはそんなに聞こえないから。それに……」
そう言って貴彦は指を真珠に当て、小刻みに動かす。
「あああああっ! だめよ……、だめぇ……! 声が……出ちゃうぅ!」
「裕美子さんのそういう声も聞いてみたいし……」
「いやっ! ああっ、そんな……、あ、はぁ!」
細身の肉体を震わせながら裕美子は喘いだ。我慢しようと思えば思うほど、身体の底から湧き出てくる快感に、声を抑えることができない。自然と身体がのけぞり、腰が浮き上がってしまう。
「お……、おおっ! ああっ……、た、貴彦さん……」
糸を曳くような裕美子の声は、渇いた喉のために切れ切れになった。
貴彦は蜜壺の中へ舌を侵入させた。それが毒蛇の頭のように動き回る。蜜を吸い取る音が、裕美子の聴覚から脳を刺激する。
(凄い……、凄いことされてるんだわ、わたし……)
押し寄せる官能の波にどっぷり浸かっている自分とは別に、この光景をビデオで見ているような冷静な自分がいた。
(この人はわたしを愛している。本当に愛してくれている……)
沈着な自分が、身悶えしている自分に語りかける。
(そうよ、わたしは愛されてるのよ。わたしたちは愛し合っているの…)
愛撫に喘ぐ裕美子が応えた。
唾液と蜜にまみれ、テラテラと光る蜜壺に、貴彦は自分自身をあてがう。赤銅色に怒張したそれは、血管を浮かび上がらせて猛り狂っていた。たっぷりと蜜に浸してから、じわりじわりと侵入してきた。裕美子の肉壁が柔らかく包み込む。
「ん……、う……、ううっ……」
蜜壺がいっぱいに満たされる充実感に、悦びの声が飛び立つ。
根元まで深々と差し込むと、彼は動きを止めた。そうしていると、裕美子の肉壁が細い縄のようになって自分自身に絡みついてくるのだ。その感触が何ともいえず心地よかった。
裕美子の方もそれがわかっていて、貴彦の腰を抱き寄せ、さらに密着させようとしていた。
「たまらない感触だ……、裕美子さん……」
身体を重ね合わせた彼は、裕美子の耳もとで囁いた。その吐息が触れただけで彼女の身体にはピクッと震えがきてしまう。
「あなたが、あなたが入っているのね……」
今さらながら貴彦と抱き合っているのを実感した。全裸の姿で息子とベッドで戯れる。何日か前の自分からは想像もできなかったことだ。
「今日は裕美子さんの表情がはっきり見える。本当に裕美子さんを抱いているんだと確信できるよ……」
「わたしも……。あなたの顔が見えるから安心……」
二人は軽く唇を合わせた。それを合図に貴彦がゆっくりと動き始める。全身を密着させて、腰だけを動かす。「む……、ふう……、うう……ん……」
唇をふさがれた裕美子の喘ぎが呼吸音とともに洩れる。白く艶かしい喉が何かを飲み込むように動く。
身体を起こした貴彦は裕美子の脚を大きく開き、腰だけを小刻みに突き出した。剥き出しなった真珠が、抜き差しをする彼の肌に触れるたび女体に電流が走る。
「あああっ……、く……、くうっ! た、貴彦さ、ん……っ!」
再び指を噛んで声を堪えようとするが、身体の昂ぶりを自分でも抑制することができない。貴彦の動きに合わせ、その硬直を追うように腰が動いてしまう。
「あ……ああ……、凄い、凄いぃぃ……」
弓なりになった裕美子の蜜壺からは、熱い蜜が噴きこぼれてきた。動くたびに、ネチョネチョと淫靡な音を放つ。
貫いている彼の硬直が、グイグイとさらに奥深く入ってくる。ゆっくりと腰を引いて一瞬の間をおき、素早く根元まで侵入する。抜かれたときの空虚な感じと、差し込まれたときの充実感との落差がたまらない刺激だ。何度も大きな抜き差しを繰り返され、裕美子の頭は真っ白になった。
「ううっ! ああっ……、いいわぁ……、いいわぁ! あああ……」
苦悶と愉悦を含んだ艶かしい表情を浮かべ、激しく首を振りながら洩らす嗚咽が、裕美子の昂ぶりを如実に表していた。盛り上がった乳房の先端では、桜色の乳首が天を向いて突き立っている。
絡み合っている熟した牝と若い雄。その汗と体臭の入り混じった獣のような匂いが部屋には充満していた。
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