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女神の乳房 第29話

2008/04/26 17:57 

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 蜜壺を満たしている男の硬直したものが、火かき棒のように裕美子の中をグリグリとかき回す。
「あ……、ふうっ! ああ……あああ……」
 かすれ声で喘ぎながら男の耳にしゃぶりついた。何かにつかまっていないと、何かをくわえていないと、我を忘れてしまいそうで怖かったのだ。
 ゆっくりとした動きで男が身体を預けてくる。裕美子もその重みを受け止め、しなやかにベッドに倒れ込んだ。柔らかいクッションが二人の身体を包み、弾む。
「裕美子さん……」
 男はベッドに手をついて抜き差しを開始する。抜くときはそっと、そして差し込むときはバシンと体がぶつかる音がするくらいに素早く、力強く。
「あっ、あっ、ああっ! あっ……、ああ……、おおおぅ! おおっ!」
 激しくリズミカルな律動に、裕美子も男の首に手を廻し、獣の咆哮のような喘ぎで応えた。
 溢れ出る蜜にまみれた二人のそこが、グチュグチュと淫靡な音を立てる。裕美子は大きくのけぞり、蜜壺に力を入れて男のものを締めつけた。そうすると抜き差しのときの摩擦が増し、快感がさらに強くなるのだ。
「ああ……、裕美子さんのココ、凄く締まってる……」
 煮えたぎるような感触に男は声を洩らした。濡れた柔肉がギュッと吸い付いてくるのだ。
「う……、本当に、いいよ……」
 うめきながら男は乳房に顔を埋めた。逞しい腰の動きはそのままだ。裕美子も大きく開いた足をベッドに突っ張り、男の頭を自分の乳房に押しつけるように抱えこんだ。
「ああああ! すごいっ、あなたのが凄いわっ!」
 首を振って悶えた。疲れを知らない男の動きに、裕美子は身体がバラバラになりそうだった。
「ああうぅ! いいっ、いいっ! 凄いのが来るぅ!」
 突っ張った足を支点にブリッジのように腰を浮かせ、女体を弓なりにさせた。彼女の頭の中では何連発もの花火が打ち上げられ、薄れていく意識を鮮やかに彩った。
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「ううぅ、あああっ! だめ、だめっ! はあ……んっ!」
 艶やかな黒髪が乱れ、裕美子は泣くような声で二度目の絶頂へと昇りつめていく。
「裕美子さん、裕美子さん、好きだ……」
 ゆっくりとした、それでいて大きな動きが、小刻みで速い動きに変わる。男も高まっているのであろう、裕美子に締めつけられている硬直がピクンピクンと脈を打っている。その脈ひとつが高ぶる肉体に電流を走らせるのだ。
「あっ、あっ、好きよっ! 好きよっ! ああっ、もう……、いくわぁ……」
 全身を波打たせ、男の腰に太ももを絡みつけた。
 裕美子は生まれて初めて「いく」という言葉を発した。夫の前でも、以前の恋人渉との時でも出ることのなかった言葉だ。
 わずかばかり残った羞恥が裕美子を責め、それを体内に押し込むように男の身体を抱きしめた。絡めた足の指先までもが、激しく折れ曲がっている。
「裕美子さんっ! ああっ、裕美子さん! 愛してる!」
「好きっ、好きぃ! 愛してるわっ、愛してるわっ!」
 絶叫しながら男を強烈に締めつけた。
「ああああ……、おおっ、おおおぉ!」
 狂おしいほどの叫びとともに裕美子は身体を痙攣させた。男もウッという声とともに、女神への供物としての精を一気に注ぎ込んだ。
 その供物をしっかりと受け止めた瞬間、裕美子の脳裏に虹がかかり、そして闇が訪れた。深く、終わりのない闇だった。


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テーマ : 近親相姦 - ジャンル : アダルト

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No:16 2008/04/30 18:22 | #[ 編集 ]

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No:18 2008/05/04 00:36 | #[ 編集 ]

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