金色の背徳 第2話
玲緒奈は渦巻く官能の嵐の中にいた。
義理の娘の夫で、恋人でもある駿策の愛撫は激しく、付き合い始めた当初の荒々しさを失っていない。歳を経るにつれてテクニックも上がり、三十五歳の女体の成熟とあいまって、彼女はいつも翻弄されるのだ。
「はあんっ、い、いいわァ!」
ダブルベッドの上で、褐色のボディを惜しげもなく晒した玲緒奈は、ねちっこいクンニリングスに嬌声を飛ばした。
二人は密会の場所を五つのホテルに絞っていた。
すべてシティホテルで、会うたびごとに順番で変えていくのである。禁断の関係である以上、最も怖いのは人の目である。だから彼らはいつも別々にチェックインし、それぞれに帰っていくのだ。
駿策のすぼめた舌で剥き出しの宝石を掃くように舐められた。
慣れた男の愛撫なれど、十日間のご無沙汰がいつも以上に感度を良くしている。彼の舌のくぼみが、彼女の突起にぴったりとフィットし、まるでむしり取られるような錯覚に襲われるのだ。
「あわァ! すてきぃ、あ、はあっ!」
悦びのあまり、玲緒奈は自ら乳房を揉みしだいた。
Cカップの肉房は衰えを知らず、形良くふっくらと盛り上がり、ムッチリした張りを保っている。若い男を惹きつけておくため、この数年彼女は週二回のジム通いを欠かしたことがない。
前髪に隠された広い額には怜悧さが表現され、切りそろえられたショートカットは、いかにも活動的な女に見える。
「うっ、くうっ……ん」
駿策の指が蜜壷に差し込まれ、彼女は大きな二重の目をぎゅうっと瞑った……。
男にしては細い指先が、彼女のポイント目がけて忠実に動き回る。濡れた肉道を指の腹で擦られると、ピクピクと身体全体が息づいていく。
「どうだ、爺さんにもこんなことしてもらったか?」
淫液にまみれた唇から、駿策の意地悪い言葉が放たれた。
「あァ……、無理よォ、あの人はすぐに……、ううっ、入れたがるんだからぁ……」
玲緒奈は人差し指を噛み、悦楽の叫びを堪えた。
まだ日も高く、あまり大きな声は出せない。ラブホテルならば問題ないのだが、どうしてもあの雰囲気が好きなれないのだ。
「ただれた爺さんの舌で舐められて、お前も悦んでるんだろ、本当は?」
指先にバイブレーションが加わった。
「ひいっ……」
断続的な刺激が、完熟の女体を震わす。二本の指で亀裂を大きく押し開かれると、尖った舌先が鳥の嘴のように宝石を突き刺してきた。
「ひっ、ひ、あっ、悦ぶわけ……ないでしょお……。あたしが欲しいのは、あなた、駿策だけ……よォ……」
しゃくり上げるように玲緒奈は悦びを漏らした。
最初のうちは堪えているのだが、しだいに激流に押し流され、いつも最後は忘我の境地で叫びを上げている。それほど二人のセックスの相性は良かった。
「いつも抱かせてやってるんだろう、なあ。お前から求めてるんだろ?」
駿策も本気で言っているのではない。あくまで二人の蜜戯を飾るための、言葉のプレイだ。
「そんな……、あんっ! ことないわァ……」
見事な褐色ボディをくねらせ、若義母は片手で枕を掴んだ。鍛えられた肉体は均整が取れ、自分でも多少の自信をもっていた。
「そうか、爺さんじゃ満足できなかったんだな?」
「あ、当たり前よォ……。ましてあたしには駿策がいるんだもの……」
玲緒奈の媚びた口調もプレイのうちである。
事実、夫の海原が入院する前は、三日と空けずに夫婦の営みをもっていた。五十八歳になる夫は、玲緒奈を悦ばせようといつも必死だった。そんな年齢以上の無理が、彼の身体に悪影響を及ぼしたのは間違いのないところだ。
「じゃあ、こいつが欲しいわけだな」
駿策は黒光りする大砲を誇示した。
長さは標準だが、太さは一級品である。彼女の蜜壷を破裂させる勢いで貫き、全身を震撼させる強烈なピストンは麻薬のようだ。
「十日ぶりだもん。ああっ……、早くそのオチ××ンが欲しいわァ」
くびれた腰を甘えるように振った。痛みにも似た激しい疼きが、全身で挿入を待ち望んでいる。これほど駿策との間隔が開いたのは、初めてだった。
「こんなに涎を垂らして、よっぽど欲しかったんだな」
膨張しきった肉竿を握った彼が、狙いを定め濡れそぼる玲緒奈の淫裂へ近づいた。
「そうよ、欲しくて欲しくて……、それでも我慢してたのよォ」
「よし、じゃあご褒美だ」
待ちに待った年下男の黒い巨塊が、ズブズブと侵入してくる。張り裂けそうな感覚に、一瞬だけ瞼の裏側に火花が飛んだ。
「ぐおおォ……ん!」
若義母は低いうなり声を上げ、駿策の二の腕をガッチリ掴んだ。締まりの良い彼女の肉道に、文字通り硬直がねじ込まれたのだ……。
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